フルートとの出会い(1)

私とフルートとの出会いは、20年近く前の話になります。

 当時参加していたギターアンサンブルでの活動の際、出会ったのです。

 ひとことでギターアンサンブルと言っても、音域や音色の違う多くの種類のギターが存在しており、その中で、私は主に主旋律を担当するアルトギターを担当していました。

 ただ、いかに色々な種類のギターがあっても、どうしても音楽的に補えない部分があり、その足りない部分を補う形で、ギター以外の楽器もアンサンブルに加わっていました。 

 その中でも、フルートの存在意義は大きかったのですが、ギター愛好者の中でフルートも吹けるメンバーは皆無だったため、当時は、音大出身のプロのフルーティストの先生にお願いしていました。

 そのふくよかで温かみのある音色を聴いているうちに、どうしても自分でも吹きたいと思うようになりましたが、楽器を買ってまで習うという決意が、なかなか出来ないでいました。

 そして、東日本大震災のあった12年前の2011年の11月、近くに出来たショッピングモール内にある音楽教室でフルートレッスンを受けられることを知り、思い切ってレッスンを受けることにしたのです。

 入門用ではあるものの、6万円(!)もするヤマハのフルートを買って、一生懸命頑張ろうと思ったのですが、フルートという楽器、まともな音を出すことが極めて難しくて、随分苦戦したことを覚えています。

 当時、フルートの曲として知っていたのは、ビゼーの「アルルの女メヌエット」ぐらい。言ってみれば、当時の唯一の憧れの曲でありました。

    それ以来、不器用な自分がフルートに慣れるのには長い時間がかかりましたが、その後の苦労話については、また、次回に。

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